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アントニオ猪木、新しいステージへ ~迷わず打てよ、打てばわかるさ、コノヤロー~

もう間もなくパチスロ界は5.9号機時代へと移行します。10/1から新台導入できるのが今の5.5号機よりも射幸性を抑えた5.9号機となり、それに向けて、保通協の押し込み合戦が今最盛期を迎えています。そんな事情もあって、この8月、9月は例年にないほどの機種数が登場しています。小粒なものから大型なものまで……。一昔前ならシマ単位での設置や複数台の導入が期待できたビッグタイトルですら、こんなタイミングですからかなり絞った台数での設置が多いようです。

そんな中、僕チンが注目したのが「パチスロ アントニオ猪木シリーズ」です。盆明けに導入された機種の1つで、もう打たれた方も多いでしょう。そして、何かに気付いたのではないでしょうか? 

そうなんです。今まで「パチスロ猪木」と言えば平和(オリンピア)から登場していました。それが最新作はユニバーサルエンターテインメントグループのミズホから登場なんです。同じそば屋でも店が違えば味も変わるように、パチスロメーカーが変わればテイストも当然変わります。これがまた猪木ファンにとってはすごく新鮮でたまらないものでもあるんです。大好きなバンドの曲を聞いていたら、なんか今までと違う。クレジットを見てみたらプロデューサーがいつもと違うみたいな。そんな感じです。いつ何時でも新しい世界に触れた時に感じるゾクゾク感。今回の「パチスロ猪木」でもガンガン伝わってきます。

そんなアントニオ猪木氏、今の若い子にはピンと来ないようで……。この前、ギャルと話してたら、北朝鮮の話からアントニオ猪木氏の話になったんですが、あのガタイのいい政治家さんと表現していたのにはビックリしました。まぁ、政治家を知ってるだけオイラの10代の頃よりはかなり聡明で社会性があるんでしょうが、ガタイのいいという表現に、もしやこの子、アントニオ猪木氏が何の人なのか知らないんじゃないのかと思いましてね。我らがカリスマ、アントニオ猪木氏を。

時代を少し遡りましょう。アントニオ猪木氏は第2次世界大戦中の1943年生まれ。戦後の少年時代に親兄弟と渡ったブラジルで、日本から興行に来ていた力道山にスカウトされてプロレスラーになります。一生一緒にいてくれやの三木道三じゃないよ、力道山。戦後の国民的ヒーロー、力道山です。力道山と言えば日本プロレス界の父と呼ばれ、テレビ放送の始まりを追い風に国民的な人気を得たプロレスラーです。外国人レスラーを片手チョップでなぎ倒し日本中を沸かせ、プロレスを相撲や野球と並ぶ地位に押し上げた立役者が力道山です。そんな力道山の付き人をやっていたのが猪木氏です。

昔少年今おっさんの小さい頃はプロレスブームでした。テレビから流れるテーマソング「イノキ、ボンバイエ!」で育った世代です。プロレステーマ曲の火付け役は77年2月のミル・マスカラスの「スカイ・ハイ」と言われていますが、同年8月にアントニオ猪木氏が使い始めた「イノキ、ボンバイエ!」のほうが、田舎育ちの少年には一番馴染み深いんです。そして数十年のときを経た今も、BBスタート時にこの曲が流れると、つい目を瞑って聞き入ってしまうんです。さぁ戦うぞと。鼓動の高鳴りを誘うボンバイエ、いつ聞いてもテンションが上がります!!

 

アントニオ猪木氏とタイアップしたパチスロは、2002年12月に登場の『アントニオ猪木という名のパチスロ機』が最初です。ただ単にアントニオ猪木とはせずクセのあるタイトルにしたのは平和(オリンピア)の遊び心でしょうか。「という」というような抽象的な表現をしなくてもこちとら小さい頃からファンじゃいと思いましたが、「という」名詞修飾を用いたことでプレイヤーの目に耳に残ったことは間違いないでしょう。当時この機種は一般的に「イノキ」と呼ばれていましたが、後継機が出てからは「初代」や「という名の」と呼ばれていることが多かったように感じます。ゲーム性は、ボーナス+AT機で、AT「闘魂チャンス」が出玉獲得のメインエンジンです。当時のAT機に多かったボーナス確率が重いタイプで、BB確率が356分の1から439分の1、RB確率が720分の1から936分の1。BB後に移行する高確で純ハズレを引いたり、RBのラスト3Gでの6択の押し順勝負を正解させてATへと突入する仕様です。ATはシングルボーナスのナビ回数で管理され、1セットのナビ回数は5or10or20or50回。ナビ5回で80枚程度獲得でき、ナビ50回なら800枚程度。これが初当たり1回で最大30連チャンまで期待できました。道演出なら10連以上、RB中の6択を3回すべて正解なら平均13連と、パワーも申し分ありません。この「初代」は、それまでの爆裂AT機よりも出玉性能を抑えた「4.5号機」ではありましたが、爆裂AT機と比べても遜色のないパワーを持っていました。

 

2003年12月、2作目となる『アントニオ猪木自身がパチスロ機』が登場します。大ヒットを記録した前作から1年後のことです。システムはボーナス+ATで、ゲーム性は前作をほぼ継承しています。ATの1セットのナビ回数が最高100回になった点、チャンピオンロードが搭載された点など、爆裂トリガーが追加されました。このチャンピオンロードの発生条件は、BB成立後の演出用RT中(0から7G)にRBを成立させるということで、ハードルが非常に高いものでした。そのぶん恩恵も大きく、まず手始めにRBがスタートし、RBはスペシャルとプレミアムに1:1で振り分けられ、スペシャルならラスト3Gのみ押し順ナビ「闘魂注入」が発生、プレミアムなら全ゲームで押し順ナビが発生。その結果、スペシャルなら平均11連、プレミアムなら平均16連のATが期待できたんです。RB後は1G連でBBに突入し、その後ATが発動となる仕組みで、まさに王者の道でした。

 

3作目となる『アントニオ猪木も燃えるパチスロ機』が登場するのは2007年6月。時代が4号機から5号機へと移り各メーカーとも試行錯誤していた時期です。システムはボーナス+RTのタイプ。ボーナスはBBとRBが存在し、BB後はもれなくRT「修行RT」へと突入。RTはボーナスが成立しても規定ゲーム数の消化まで継続できる完走型で、闘魂BB後は200G、通常BB後は100Gまで継続。RT中はステージが昇格するほどボーナスの期待が高まり、ラストのプロレス演出でボーナスの当否を告知する仕様でした。RTの1Gあたりの純増は約0.6枚。一方、RB終了後は8GのCZ「闘魂挑戦」へと移行し、特殊リプレイが成立すればRTへと突入。通常RB後の期待度は約33%、闘魂RB後はほぼRTへと突入します。当時はARTやATなどモリモリ増える付加機能がない時代で、RTで現状維持や微増でつなぎながらボーナスでガツンと増やすというシステムが多かったんですな。ま、BBで約240枚、RBで約120枚ですから、ガツンというよりは運良く4連すればやっと箱に手が届く程度でしたが……。

 

2010年11月、4作目となる『アントニオ猪木が元気にするパチスロ機』をリリース。タイトルに元気にするとあるように、パチスロの人気が盛り上がってきたタイミングでの登場です。2009年にサミーから『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』が登場し、2010年にロデオから『新鬼武者』が出てART機が市場を牽引していました。この「元気」はボーナス+ARTのタイプで、ボーナスは300枚獲得の赤BB、200枚獲得の青BB、48枚獲得のRB、そして16枚獲得のプレミアムボーナスが存在。ART契機は、BB中のチャンス目、RB中の押し順チャレンジ、通常ゲーム中のチャンス目、プレミアムボーナスなどがあり、16384分の1のプレミアムボーナスは成立した時点でARTが確定+消化中は青7が揃うごとにARTをストックという夢のある仕様です。ART「闘魂チャンス」は30Gが一区切りのゲーム数管理型。1セットは最低30G、最高150Gまで継続する可能性があり、ART中の押し順当てに正解すればゲーム数を上乗せし、チャンス目からのセットストックも期待できました。ARTの1G純増は約1.3枚。今現在のボーナス+ART機に近いスペックと言えるかもしれません。

 

2013年2月には5作目『アントニオ猪木が伝説にするパチスロ機』が登場です。ゲーム性は疑似ボーナス+ATのシステムです。ボーナスはベルナビ回数管理型で、闘魂BBなら20or50or100回、闘魂RBなら5回+αのベルナビが発生。闘魂BB中は赤7揃いでARTが確定し、闘魂RB中はベルナビ5回後のてめぇの力ゾーンで2択チャレンジに正解するほどARTのチャンスとなります(5回すべて正解は確定)。闘魂RB中のレア役、通常ゲーム中のレア役でもATを抽選していました。AT「闘魂チャンス」は1セット50G、1G純増は約2.8枚。レア役でゲーム数の上乗せや上乗せゾーンを抽選し、?ナビでの押し順正解は上乗せゾーン直行です。1セット7Gの上乗せゾーン「闘魂ラッシュ」は猪木の技が決まるたびにゲーム数を上乗せし、猪木勝利でセットが継続。もう1つの上乗せゾーン「いくぞー!ラッシュ」は掛け声成功でゲーム数上乗せ+継続というもの。これらの上乗せゾーンや疑似ボーナスを絡めながらロング継続を目指すゲーム性です。約43000分の1の道演出「伝説・チャンピオンロード」は全ナビの闘魂RB、青7揃いの闘魂BB、極いくぞー!ラッシュがもれなくもらえるなど、誰もが夢見るプレミアムでした。

 

そんな流れを受けて8月後半に登場したのがシリーズ最新作『イノキロードトゥゴッド』です。メーカーがミズホとなり、システムや演出などそれまでとは違うイノキワールドが展開されています。初代のときもそうでしたが、時代の端境期には牽引役となる存在が不可欠です。神々と対峙する我らがカリスマが、この不透明な時期を引っ張っていってくれるはず。猪木氏の名言を心の支えに生きてきた少年青年おっちゃんは、ちょっと遠い存在の政治家になった今でも猪木氏のファンであることは変わりありません。

最後、猪木氏の名言で締めたいと思います。

この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。

合掌。

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