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日電協、第38回通常総会を開催

6月8日、日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は、パレスホテル東京にて、第38回通常総会ならびに懇親会を開催した。

記者会見で、理事長 佐野慎一氏は「遊技業界を取り巻く環境は依然として、誠に厳しいものがありますが、今後とも組合員が力を合わせて業界の発展のため尽くしてまいります」と挨拶した。

質疑応答では、6号機の状況についての質問が多く、試験状況について「適合した機種の試験期間は約2ヶ月で、予定よりも早い」という認識を示した。タイプについてはおおむねAT機やART機であろうと説明した。

また、今年より日電協にボーダー(代表取締役社長:今井一正)が加わり、スパイキーの代表取締役に栢森秀行氏が就任したことを発表した。

平成30年度の事業方針としては以下のとおり。

○遊技産業を取り巻く状況に適合した遊技機の開発と環境整備
1. 新規則の適正な運用
2. 問題のある性能を有する遊技機が市場に供給されないようにするための対策の検討・実施
3. 規則必須特許の取り扱いにかかる枠組みの構築
4. メダルレス遊技機の実現に向けた積極的な対応
5. パチスロプレイヤー調査の継続実施

○健全化・セキュリティ対策の推進
1. 不正改造ゴト対策の推進と発生時における迅速で毅然とした対処
2. 流通過程における遊技機の不正改造ゴト等の撲滅
3. セキュリティ総合感知システムの的確なリプレイスの実施

○依存問題等に対する取り組み
1. 依存問題に対する取り組みの強化
2. 第8回「パチスロの日」の実施
3. CSR(Corporate Social Responsibility)活動の推進


平成29年度(平成29年4月1日から平成30年3月31日)の日電協証紙発給枚数は、昨年より32.07%少ない409,988枚と発表された。


記者会見後に行なわれた懇親会では、来賓挨拶として、警察庁 生活安全局 保安課 課長 山田好孝氏が挨拶を行なった。
内容は以下のとおり。

パチンコ・パチスロは我が国の代表的な娯楽産業として親しまれておりますが、一方で依存問題については現在国民の高い関心を集めているところであります。
警察においては出玉規制の強化、管理者の業務への依存防止対策の追加を内容とする風営適正化法施行規則等の改正を行なったところであります。一方で、業界においては各種積極的な取り組みをしていただいておりまして、大変心強く感じております。

貴組合におかれましては、従前より依存防止対策に資する射幸性を抑制した遊技機の開発・製造にご尽力をいただいております。また、遊技機の不正改造防止対策等もご努力を続けておられます。さらに、遊技客に安心して遊技そのものの面白さを楽しんでもらう取り組みを推進され、回胴式遊技機製造業者連絡会議において、組合に所属していない製造業者にもこうした取り組みの周知徹底を図られていると承知しております。

改正規則施行を受け、これに適合する遊技機が速やかに市場に流通することが期待されるところを、貴組合におかれましてはそうした期待に応えるべく、遊技機の開発・製造を進めていただるよう、あらためてお願いいたします。
今後も業界が一丸となって遊技機の依存防止対策に重点を置きつつ、パチンコ・パチスロが健全な娯楽となるための取り組みをより一層推進し、貴組合はその中で大きな役割を果たし、担っていただけることを心から期待しております。
依存防止対策を含めた営業の健全化については、私共にとっても重要な課題のひとつであります。これに向けた施策をより一層推進したいと考えておりますので、今後ともご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


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